最近は、下記の論文「アシナガバチの分類と生態」山根爽一著を拝読させていただいています。
面白いことがたくさんわかってそれについて少しづつ私見を交えながらお伝えさせていただいております。本記事では、アシナガバチの巣の作り方とその秘密についてお伝えしていきます。
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010932311.pdf

さて、上の記事でも紹介されている「木材と特殊な成分の入った唾液を混ぜ合わせて」の部分の特殊な成分について「アシナガバチの分類と生態」の論文ではさらっとしっかりまとめてありました。
このアシナガバチの口内分泌液には、さらに巣の耐水性についても高めるようで、何度も重ね塗りすることで、耐水性の強靭性を底上げするようです。
アシナガバチの口内分泌液について
アシナガバチの口内分泌液にはなんと20種類のアミノ酸が入っているようで、
その中でも主要なアミノ酸は5種類だそうです。
それが、グリシン、セリン、アラニン、バリン、プロリンとのことで、全アミノ酸のうちの70%を占めるそうです。
ところで、漢方の世界では、ハチの巣を煮詰めて作る液が重宝されていることをご存じでしょうか。
なんか、体に良いと思っていたんでしょうが、もしからしたらこういった20種類のアミノ酸を巣が含有していたことが理由なのかもしれません。
また、改めて露蜂房に関してはいくつか自分で試してみたので、まとめた記事を出そうと思います。
上記5種類の主な健康に良いとされていることを調べてまとめてみました。
・グリシン
運動や感覚などの体の調節に必要なアミノ酸だそうです。
睡眠の質の向上に効いたと実証実験が取れています。
ただまだそこまで判明していなさそうな感じがしますね。
・セリン
肌の潤いや、脳の働きを高めるのに効果があるようです。
またセリンもグリシンと同様に睡眠の質を高めるようです。

・アラニン
・肝機能の改善、長時間の運動力などの機能の向上に効くようです。また、天然の甘味成分としても知られているようで、これはハチの巣を煮詰めたときの味として機能していそうです。

・バリン
筋肉の向上、美肌促進、肝硬変を防ぐ効果があるそうです。

・プロリン
プロリンには美肌効果、脂肪燃焼効果、関節痛を改善する効果があるようです。

上記のようなアミノ酸をどこから調達しているかというと、調達した芋虫からできていることになります。
けっこう重労働で、捕獲した10回に1回分の芋虫は、巣の増強に使われている計算になるそうです。面白い…。(丁寧に説明すると、捕獲した芋虫85%は蜂の子の育成に、約15%は巣の増強に)
そんな感じで作られた巣は、なんと平均50%がアシナガバチの口内分泌液でできているそうです。
いやー、それは煮出した露蜂房はアミノ酸が豊富に含まれているわけですね…!
また、論文ではさらに掘り下げられていて、
雨のあたるような巣では、耐水性を高めるために上記の口内分泌液がより多く重ね塗りされているようで、平均含有率が50%近くのところが、雨の多い時だと、58%、さらに雨風にさらされるようなところだと66%ほどまで上がったようです。
面白すぎですね。
アシナガバチの紙製の巣の強度を上げる方法がアミノ酸によるものだとわかったので、そういえば和傘はどうやって耐水性を上げているんだろう…と気になったので調べてみました。
結果、油を塗布しているようですね。知りませんでした。確かに油は水と交わらないので、撥水性高いのが考えるとわかりますね。
まとめ
本記事では、アシナガバチの巣について色々脱線しながらお伝えしてきました。
今後は、露蜂房ビジネスもありかもしれないなと考えたり考えなかったりでした。

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